体の進みやすい方向を足裏から考える

はじめに、体には人それぞれ進みやすい方向があることを体験して頂きます。

2人1組で試してみてください(^ ^)

体の進みやすい方向1:前と後

立った姿勢で行います。

まず、1人が体の前で手を組みます。

もう1人は手の部分から真下に体重をかけます。

後からも同様に真下に体重をかけます。

※やられる側の人は、手で引き上げないように注意してください!

体の進みやすい方向2:内側と外側

1人が片脚立ちをします。

もう1人が、支えている足の内側に立ち、肩から真下に体重をかけます。

これを足の外側からも行います。

私は、このテストのことを

ストレステスト」と呼んでいます。

進みやすい方向がある?

個人差はあると思いますが、

前と後や内側と外側で踏ん張れる時と、

踏ん張れない時がありませんでしたか?

     

私は、体には動きやすい方向がある

と考えています。

これは、人それぞれ違います。

このテストで言えば、

 

前に不安定な人は前に進みやすく

後ろに不安定な人は後ろに進みやすい

内側に不安定な人は内側に進みやすく

外側に不安定な人は外側に進みやすい

 

私は、

前に進みやすい人を

「前方不安定性」があるため

「前方パターン」

後ろに進みやすい人を

「後方不安定性」があるため

「後方パターン」

というような呼び方をしています。

前に進みやすいというのはなんとなく分かるかもしれません。

では、後ろに進みやすいとはどういうことでしょうか?

私は、「後ろに停滞しやすい」

だと考えています。

つまり、

前に進みにくく推進性が得られない状態です。

前後左右の関係を紐解く〜足裏パターン〜

前と後、内側と外側。。。

これらは、合わせて考えることができます。

  

  • 「前に進みやすい」「内側に進みやすい」
  • 「後に進みやすい」「外側に進みやすい」

   

それぞれのテスト結果をまとめると。。。

   

  • 前内側パターン
  • 前外側パターン
  • 後内側パターン
  • 後外側パターン

  

このように、大きく4つのパターンに分類することができます。

足を変えると全身の動きが変わる

足裏パターンに合わせて、足を変えてみましょう。

  • 前外側パターンの方は、後内側パターンになるように
  • 前内側パターンの方は後外側パターンになるように

イメージは「雑巾絞り」です!

もう1度ストレステストを行ってみてください。

先ほどの結果に変化がありませんでしたか?

後足部の回内と回外

雑巾絞りだけでも身体に変化があることがお分かり頂けたでしょうか?

では、雑巾絞りは一体何なのかを踵側から考えてみます。

踵側のことを「後足部」と呼びます。

この後足部は「距骨下関節」と言う関節で回内・回外運動を行います。

この機能により

衝撃緩衝」や推進力を得るてこ

として作用することが可能となるのです。

      

踵を外くるぶしの方向にねじるとは、

後足部を回内すること

踵を内くるぶしの方向にねじるとは、

後足部を回外すること

     

     

後足部を回内にすれば前パターンから

後パターン

後足部を回外にすれば後パターンから

前パターン

    

簡単に変化させることができるということです!

     

また、逆に言えば…

後パターンは「回内足傾向」

前パターンは「回外足傾向」

ということもできます。

まとめ

これらのパターンはあくまでも

「そういう傾向にある足」です。

このテストから得られた足裏パターンは、介入の方向性を決めるためのものです。

ある程度の方向性が決められないと、複雑な全身の運動を捉えることができません。

   

赤裸々に現れている現象にいかに対峙するかが大事である

私が尊敬する方から頂いた言葉です。

   

大きな運動イメージの中で、「」を考えることが大事になります。

最後に

私がこのテストで重視しているのは、

どの方向に動きやすいか」ということです。

どれだけ踏ん張れるか」ではありません。

 

巷には、踏ん張ることや土踏まずをサポートするようなインソールや評価が横行しています。

もちろん、結果的に踏ん張れれば理想です。

 

しかし、人間は踏ん張る生き物ではありません。

基本的には走る・歩くなど動きを伴います。

その、走る・歩く時の足は一体どんなことをしているのか?

日々の気づきを大切にし、これからも考えを深めていきたいと思います。

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