足元から障害予防
将来やりたいことがあります。
それは、足元から障害予防に関わる仕事をすること。
足の重要性を説き、インソールやセルフエクササイズで自己管理してもらうことで身体の不調を予防していく…
そんな風に考えながら3年間ほど地域包括ケア病棟で勤務していました。
(1年間は回復期病棟というところでした)
外来に行けば自分のやりたいことができると思っていた
2021年3月から外来に部署移動
そこから約3ヶ月が経過して思うこと
それは
やりたいことをしているだけでは結果が出ない
後輩が自分よりも患者との関係性が良いように見えたり
リハビリが終わった時に患者が微妙な顔をしていたり
担当を変えて欲しいなんて言われることも…
正直
今までは、ぬるま湯に浸かって理想を追い求めていただけでした。
外来に来て初めて、
今まで経験したことの無い
圧倒的な劣等感を突きつけられました。
当たり前だ!!!
好きなことしてうまくいくと思ってんじゃねえ!!!
人生舐めんな!!!
って思う人もいますよね笑
一番の挫折
今までの4年間、
必死に目の前の仕事をして、
将来やりたいことができるようにがむしゃらに本を読み、
足繁く講習会に通い知識と技術を詰め込んできました。
地域包括ケア病棟で勤務していた頃は、その場の結果というよりも
退院を支援したり、カンファレンスに参加したり、簡単な管理業務をさせてもらったり
そこそこうまくやっていけている自信がありました。
やりたいことをやって知識をつけて、技術があれば自分も楽しいし患者もハッピーになれる。
WinWinじゃないか!
外来に行けばそれが実現できる!
それが勘違いだったことに気づかされたこの3ヶ月。
でも、
よ〜く考えてみれば、患者の一番の悩みに寄り添うことができていなかったのでは…?
と思うように。
そりゃそうですよね。
ピザが食べたいからイタリアンに来たのに、この豆腐ハンバーグが健康的でオススメです。
なんて言われも
・・・
は?
てなりますよね笑
何を求めてくるのか?
わかっていたつもりで
つもりになっていたこと。
何を求めてくるのか?
医療的に言えば
主訴
です。
腰が痛くてリハビリが始まった患者
その中には、
マッサージを求めて来る患者
腰が痛いけどインソールを作って欲しい患者
腰以外もやって欲しい患者
いろんな患者がいます。
でも、大半は、
腰が痛いんだから腰の痛みを何とかして欲しくてくる
はい、当たり前です。
変わる勇気
目の前で結果が出せていないのにやりたいことなんてやれるわけがない…
気づいたのは2ヶ月が経過した頃でしたが、
自分のやってることは間違ってないし、将来のためには必要なことだ!
そんなチンケなプライドが邪魔をして変わろうとしませんでした。
それじゃあ結果が出るはずもなく…
3ヶ月が経過し、
このままじゃダメだ!
自分が変わらないと何も変わらない
ようやくそう思うようになりました笑
いろいろ試してみた
とはいえ、どうすれば良い方向に向かうのか?
わからないのでいろいろ試してみました。
どんな工夫をしたかというと…
- 患者の求めていることを見極める
- その上で必要なことを考える
- 考えを提案までに留め押し付けない
- 介入は自分で気づいてもらえるような内容を
- 足やインソールは介入の糸口を見極める視点の一つに留める
4の「介入は自分で気づいてもらえるような内容を」
というのはイメージしにくいかと思います。
これに気づくまでの臨床は、どちらかというと徒手療法が中心でした。
自分は理解しているが、患者は置いてけぼり
どちらかというと患者は受け身に
これだと、患者自身が変化を感じることはできないのではないか?
そう考え、介入の大半を
四つ這いで体操したり、
ストレッチポールを使ったり、
スクワットをしたり
とにかく運動をしながら、
「あ、体幹が弱い」
「足が使えると楽になるな」
って感じで、自分で気づいてもらえるよう内容を工夫しました。
起きた変化
いろいろ工夫していくうちに変化がありました。
- 求められていることを解決すると結果が出る
- 患者が笑顔で帰ることが増えた
- 自主練をしてくる確率が上がった
やっぱり帰るときに笑顔が見れると
すっっっげえ嬉しいです!
あと、なぜか自主練をしてきてくれることが増えました。
おそらくですが、運動を中心に介入して結果が出ているからだと思います。
「この運動、家でもやってみようかな」
みたいな。
でもやっぱり一番は、求めていることを解決すること
この重要性に改めて気付かされました。
(これ、ブログでも同じかなと思ったり)
この辺って、リハ職も
結局営業
な〜んて思ったりも。
(営業したことありませんが…)
いかに相手の欲しいものを見極めて、自分の考えたプログラムを良いと思わせるか
これはどんな職業でも同じなんじゃないでしょうか?
それでもやる勇気
少し結果が出てきたのでこの調子で…
そんなことをしていたら、本当にやりたかったことができなくなる。
今までそう考えてきたので、そんなすぐにやりたいことは諦められません。
では、どうするか?
欲張ります笑
まだまだ足りないことはありますが、それは少しずつTry&Errorを繰り返していくしかありません。
うまくいっていることは継続しつつ、
最後の最後に足や靴について助言をする
諦めません。やりたいことは絶対にやります。少しずつでも。