Klein-Vogelbach course 1a  ~概要と受講する前に知っておきたいこと~

私の今までに行ってきた講習会の中で、ダントツで印象に残っている講習会です。

全身の動きを捉えることに役立つ知識と技術だと思います。

動作の観察分析、全身の運動に興味がある方にオススメです!

ここでは、概要と受講する前に知っておいた方が良いと思ったことを話していきます。

講習会の概要

講師:Ralf Stuvemann(FBL- Klein-Vogelbach instructor)

参加者:約15名

期間:4日間

会場:東京メディカル・スポーツ専門学校

基本的に項目ごとに講義→実技という流れで、実技に関しては主に4人1組で行いました。

受講のきっかけ

職場の上司に「Continue Movement」を教えてもらったことがきっかけで興味を持ちました。

1年ほどは職場の上司に教えてもらいながら臨床をしていましたが、

自分自身でもちゃんと知りたい!

と強く思い昨年受講させて頂きました(^ ^)

主に印象に残っている項目

  1. Continue Movement
  2. Counter Activity
  3. Counter Weight

           

1. Continue Movementとは

受講するきっかけを作ってくれた理論です。

運動を観察する視点の1つです。

下の写真のように座った状態で脚を上げてみましょう!

次に、靴下を履こうとしてみます。

この動作、どちらも「股関節を屈曲する」という意味では同じはずです。

ですが、目的が違います。

身体がある方向に動かされた時、目的とする運動が達成できるよう次の関節運動にも同じ方向に運動が生じます。

靴下を履く動作でいうと、股関節を屈曲しただけでは靴下を履くという目的を達成できません。

そこで、骨盤を後傾することで目的を達成しようとしていることになります。

大事なのは、大腿と骨盤は同じ方向に向かって動いているということです。

     

           

2.Counter Activityとは

ここでも靴下を履く動作で考えてみましょう!

先ほどのContinue Movementでいうと、骨盤の次の分節は腰椎になり、その次は胸椎になります。

すべて同じ方向に関節が動くとどうなるか・・・

身体が後傾してしまい、目的動作を達成できませんね(^^;;

どこかで、このContinue Movementを止めなければいけません。

その中の1つの考えとして、Counter Activityがあります。

これは、筋活動によるContinue Movementの制動になります。

          

       

3.Counter Weightとは

バランスリアクションの1つです。

プライマリー運動(初期運動)が起こり、それに対して逆方向に起こるバランスリアクションのことを言います。

例えば、足を一歩前に振り出してみます。

この時、体幹を後傾して降り出している場合・・・

プライマリー運動は下肢の振り出しです。

その運動とは逆方向(後方)に起きている反応(体幹後傾)がCounter Weightとなります。

こんな人にオススメ

参加者の中には、急性期〜生活期に至るまでいろんな場所で働いている方が参加していました。

局所に視点を置く前段階の

全身の動きを捉えることに役立つ知識と技術だと思います。

動作の観察分析、全身の運動に興味がある方にオススメです!

受講する前に・・・

講義は全て英語です。

もちろん、英語に自信のある方は問題ないです!

通訳の方もいらっしゃいますが、Ralfの方針により通訳頻度は少なめです(^^;;

受講を考えている方は、受講前にある程度概要は知っていた方が良いです!

知っていれば、内容を掴みやすいと思います!

知らないと、通訳が追いつくまでぽかーんとしてしまいます(笑)

最後に

海外の方の講義を受けるのは初めての経験であり、とても大変でしたが、とても刺激的でした(^ ^)

また、一緒に実技をやった方たちとも仲良くなり、充実した4日間となりました。

臨床の新たな武器になることは間違いありません!

是非、1度受講してみてください。

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